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2008.01.28
…。
ぼんやりしながらいつもの帰り道を歩く。
辺りはモダンな家や、草原の広場がひろがってる
しばらくすると、三階建てで少し和風の
一戸建ての家が見えてくる。
両隣はまだ何も建っていなくて少し殺風景だ
どうやらそこがＪＵＮＥの住んでいる家らしい。
家に着いて、玄関に荷物を置いて手と顔を洗いに洗面所へ向かう。
ＪＵＮＥが帰ってきたのに気付いた君がやってきて
「おかえりー 疲れた？ 先お風呂入っといでー」
バスタオルと少し小さめのタオルを渡され、洗面所へむかう
まだ少し新しさが残る洗面台
無造作に服を脱ぎ捨て浴槽に向かう。
少し熱い目のシャワーを頭からかかり風呂につかった。
…。
2007.某日
…。
気がつくと電車に乗っていた。
窓からはいつもの大きな川と夕焼け色の太陽
川は穏やかに流れ、オレンジ色に染まっていて街の人達からはすごく愛されている
いつか絵に残せたらと思いながらいつも窓越しに見つめる。
薄い緑色で二両編成の路面電車はいつもの古びた駅へと
景色を楽しめといわんばかりにゆっくりと向かっていく。
駅へ到着すると、ぞろぞろと人が降りてくる
意外とこの駅を利用する人達は多いみたい。
駅員さんに切符を渡し
改札をくぐる。
青いベンチには君が待っていてくれた
僕を見つけると君は少し微笑んだ。
…。
2007.某日
…。
なぜ、こんなに苦しいんだろう。
昼下がりのリビングに、白い薄手のカーテンから光がさしこむ
君はソファーの下にもたれて
小柄な身体をうずくめながら
すごく悲しそうに泣いていた。
となりに寄り添って軽く頭をなで
「どうした？なんかあった？」と聞くと
そっと泣くのをやめた。
もう一度そっと頭をなでてやると
さっきまで泣いていて少し赤くなった
すごく透き通った瞳で
何かを言われた。
その瞬間罪悪感に見舞われた
君の長いきれいな髪が
僕の頬をなでた
なぜ、こんなに苦しいんだろう。
理由は。。。。。
…。
2007.某日
…。
冬の寒い下り坂を自転車で駆け下りる。
今日は大切なお祭りの日。
適当に自転車を止め
急いで、人が賑わう君との待ち合わせの場所へ向かう
なぜこんなにあわててるんだ？
……。
2007.某日。 初めてこの世界にたどり着いた日は正直覚えていない....。
でも、不思議な感じとあの世界に流れている
今まで感じた事のない安心感に似た感覚は今でもはっきり覚えている。
いつものようにバンドの練習を終え、終電で地元の駅に着き
重い荷物を抱えて自宅にたどり着き
疲れきったＪＵＮＥの身体が自宅のソファーに倒れこみ
ＴＶを付けて、ｳﾄｳﾄしてくる............。
……。
…ん？
夕焼け色の眩しさと、ツンっとした冬の寒さで目が覚める。
どうやら、５分かそこらうたた寝をしてたみたいだった
古ぼけた木造の駅の改札口の待合所。
青色の長いイスにうつむく様に眠っていて首がちょっと痛い...
駅には駅員さんとＪＵＮＥ。
どうやらＪＵＮＥは誰かと待ち合わせをしてるみたいだ。
遅い.....。
「ジリリリリリリリー」
「間もなく電車が到着します。危険ですからホームの内側へお下がりください。」
しばらくすると電車が到着して、人が何人か降りてきた。
ＪＵＮＥはベンチから駅の改札口を覗きこむ様に君がいないか探す
仕事終わりのサラリーマンや、セーラー服の女子高生、買い物袋をさげたおばちゃんの
中に君の姿はなかった。
少し残念そうな顔をした時に駅員さんと目が合った
ＪＵＮＥはすぐ目をそらした。
ＪＵＮＥ(今日はもぅ家に帰って連絡待っとこーかなぁ。)
駅の脇に止めてある自転車のカギを開け、スタンドを倒して
大きな川沿いの道をゆっくり帰って行った。
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